障がいから照らす人の可能性

可能性照らし家 西井あやな。 人の持つ可能性にわくわく。 大人になってから視覚障がいを持つ。 視覚障がいを持って働くこと、子育てすること、悔しさ・不安・喜びを通しての 自分の気づきと経験を惜しみなくできるだけわかりやすく表現します!

講演会にご参加いただいた方からの感想に思わず「わかってる~ぅ!」と大喜びで共感した話

先日お声がけいただいてとある企業の多様性推進イベントにパネリストとして参加させていただいた。
そこで私は自分の働き方の紹介の一つとして、普段使用してい
る音声読み上げソフトを用いたパソコン操作を披露した。
私と同じ環境を体感してもらう目的で、パソコンの操作音を任意で目を閉じてもらって聴くことに集中してもらうのだ。
 
近年では、何事も「早く」「効率よく」消化することが求められがちで、
動画などの素材も倍速再生する人が増えていると聞く。
こうなってくると、私のパソコンの操作音を聞いてもらっても一昔前ほどの驚きは引き出せないかもしれないが、
それでも、私の設定している読み上げ速度は「早い」。
 
客席に座られていたとある企業の社長さんが、私の再生した音を聴いてこうおっしゃった。
 
「人間の潜在能力って素晴らしい!!」
 
・・・いや、あなたが素晴らしいよ、社長さん!
その目の付け所、、あっぱれだ!
 
正直、何度も私は自分の講演で音声読み上げの体感を導入している。
あくまで知ってもらうこと、が目的だった。
 
そしてこの社長さんは、
・私がもともとは目を優先的に使って生活してきたこと
・後天的にパソコンを全て音で操作する手段を身に着けて活用していること
この2つの背景を十分に受け入れ、想像したうえで次のような感想を持った。
 
 
音だけで操作ができるまでに技術革新が進んでいるんだ!
人は誰でもみな、
パソコンの画面を見なくても、スマホの画面を見なくても
バイスを操作できる可能性を持っているんだ!
人には使ってないけど眠っている力があるんだなぁ!
 
 
そうなのよ、そうなのよ。
人って本当にすごいのよ~!!
 
 
私の場合、多くの人が優先的に活用している視覚をほとんど使わないことで、
きっと見えていたら行っていなかった方法で仕事や生活をしている。
手段を探して掘り起こしたり、感覚を鍛えたりする作業をする機会が多い。
そして、たいていのことは、何かしら、適っている。
 
 
きっと、建材能力は氷山の一角(全体の約5%)と例えられている、
まさにその通りで、
今必要ないから使えなくなっている、
本来は使えていたけど眠っている、
そんな感覚や力が私にもまだまだたくさん、自分の中に眠っているのだと思う。
そう、みんな、そうなのだと思う。
 
 
人は可能性の塊だ。
 
このことを身をもって体感し、
人様にわかりやすい形で表現できる場を与えられている私は
とっても幸せ者だ。