体感のギフト
先日およそ1年ぶりにある動物園を訪れた。
1か月半前には水族館、
3か月前には別の動物園を訪れている。
イルカなどのショーには興味を示すものの
前回までは、まだ読み終えていない絵本のページをどんどんめくってしまうかのように 飼育エリアをぱっぱっと見て回る様子だった子どもが、
今回はしばらくその場所に立ち止まり、動物の様子を観察することができるようになっていた。
画面越しではなく現場に行く醍醐味はやはり体感!
その場で感じる実物の大きさや匂い、音は感覚として体に染み込む。
見るエンターテイメントを自分の目から入ってくる情報で味わうことが難しい私は、誰かが様子を隣で教えてくれればそれなりにイメージはできるのでそれを楽しめる。
子どもに様々な経験を重ねて欲しいなと思う気持ちはもちろんありつつ、
そこで私自身も体験ができると純粋にもっと楽しい!
子どもは初めて+私は久々に乗馬(いや、大き目のポニーだけど!)することも出来、
メリーゴーランドとは違う馬乗りの不安定さを味わった。
さらに目標としていた象さんのランチタイムへの参加。
目の前にそびえたつ2頭の象さんにバナナを3回渡すこともできた。
しなやかに伸びるその鼻は器用にバナナを巻き取り口に運ぶ。
おっ、思ったよりだいぶ力強い!
象の鼻に骨はなく、4万もの大小の強靭な筋肉でできている。
大人2~3人をひょいと持ち上げることが出来、おまけに自足540kmの吸引力を兼ね備えているとのこと。
すご!!
こちらの動物園は、本格的な遊園地も併設されており、
今回は子どもの観覧車デビューもかなった。
最高部は地上50mなのでまずまずの高さといえる。
子どもは子どもなりに高さを経験できたようなので乗ってよかった。
ただ、やはりこの高さを体感として味わうのは私は難しい。
スカイツリーに訪れた時も、その高さを感覚的にもっとも味わえたのはエレベーター乗車中のあの時間だったかもしれない。
今回訪れた動物園は、地域の小学校の遠足先となっている。
遠足で行けば遠足でしか味わえない楽しみ方ができるだろう。
ただ遠足で行っても、乗馬や象さんにバナナをあげることはできないだろう。
同じ場所でも、行く人訪れる形態や目的によって違う楽しみ方ができるということだ。
これからも子どもと一緒に体感を増やしていきたい。
体感を増やすことに優先順位を置けることが私のそばで育つ子どもへのギフトの一つかもしれない。