障がいから照らす人の可能性

可能性照らし家 西井あやな。 人の持つ可能性にわくわく。 大人になってから視覚障がいを持つ。 視覚障がいを持って働くこと、子育てすることを通しての自分の気づきと経験を惜しみなくできるだけわかりやすく表現します! 講演やお話会お任せください。ご相談やご依頼は、0707gifts@gmail.comまで、@を半角@に変えて送信頂けます様お願いいたします! 

適切にに伝える・伝わる 生理の話 

昨年、勤務先で「Unspoken(アンスポークン)を語ろう!」というイベントが実施された。
Unspoken(アンスポークン)とは、積極的に会話のトピックになりにくい、口に出されない、暗黙の話、である。

勤務先には、有志社員による草の根的活動グループがいくつかある。
例えば、LGBTQ+、社会貢献、若手・シニア世代、障がいなどそれぞれが各々のテーマを掲げて活動をしているのだが、今回のイベントは性差をテーマにしたグループの発案企画。

女性特有のUnspoken(アンスポークン)を、敢えて中心テーマに沿えてそれについて何人かの登壇社員が語り合う内容。
登壇社員の顔ぶれも様々で、もちろん性別も世代も職位もさまざま。

この時に取り上げられたトピックが、妊活や妊娠、生理の話。
特に生理の話は女性同士でもあまりおおっぴらに会話のテーマとしてあがるものではないかもしれない。
「今日、アレ?」
「アレになっちゃった」
なんて アレ呼ばわりされたりもする。

長時間の会議が重なり、ナプキンを取り換える時間を適切に確保することができずに会議室の椅子を汚してしまった体験談も披露され、
この体験から、ユニバーサルな打開策として、会議が長時間にわたる時は適度に休憩時間をはさむことなどが提案される。
確かに、適度に休憩時間をはさむことによって、全員のリフレッシュにつながることが期待できる。

このイベント、参加者からはかなり評判がよく、感想には
女性 「ぜひ自分の上司やチームに録画されたものを見て欲しい!」
男性 「普段なかなか聞けない話で、実際の体験談などかなり参考&勉強になった」
という声がいくつも上がっていた。

私自身にとっても、妊活、妊娠の話はもちろんのこと、生理についてこうやって語られることがとても新鮮に響いた。
時代が変わっているな、という気持ちにもなった。

この話を、プライベートで知人に共有した。知人は男性で、普段から好奇心旺盛な方。女性の生理にも興味があると以前言っていた。
私のテンションとしては「すごいでしょー?今ってこんなことが会社でイベントとして語られる時代だし、このイベントこそが思い切った取り組みだったと思う~」で、
相手の反応からは「へーぇ!」とか「すごーい!」」を期待していた。

が、予想外。

たいして珍しくもない話、というようなリアクション。
さらっと「今ってそういう時代ですよね」と。
これにも私はとても驚いた。

なんでもその知人の娘さん(中学生)は女子校に通っており、有志が近くの男子校に生理についてプレゼンする活動を行っているらしい。
ひょえー!驚愕。
私も女子校経験者だが、私の時にはそんなこと考えられなかった。いや、同じ世代でもそういった取り組みをしている他の学校はあったのかなぁ?

もし私が思春期真っ盛りの男子校に通う生徒で、女子校から同世代の女の子が生理について話をしに来たら・・・、
ドキドキしてしまいそう。

その場に同席していた別の知人は
「へぇ!すごいな。俺なんか、学生時代、そういう話をする時は、男子と女子別々に分けられたよ。
女子だけ会議室に集められる、とかさ。
何放してんだろうってソワソワしたな。」
そうそう、こういう反応、私が期待していたヤツ。


だけど、よくよく考えたら、
早い段階で適切に伝えられること・知ることってとても大切だ。
生理は女性のもの、と囲い込んで、袋とじにしてしまうことの方がunspoken(アンスポークン)につながっている部分もある。
そういえば、パートナーや友達の生理用品を頼まれて買う男性も、頼む女性も周りにいたな。


こういった活動が今後も進むことを期待したい。