障がいを持つ人と食事をしたり、お茶したり、打ち合わせしたり、何か時間を共にされたことはありますか?
私自身、特に自分とは違う視覚障がいではない障がいをお持ちの方と接する機会を持つ度に、思うことがあります。
自分の枠を超えてる~!!!
ここで私が書いた「枠」は、「経験」や「知識」とも言い換えられると思います。
生まれつき両手の指が数本欠けていて、足も義足の方とランチをご一緒した時のこと。
その方のは両手とも指が2本か3本くらいずつで、手のひらの形状も多くの人が想像する"手の形"とは違っていました。
(触らせてもらいました!)
お会計の場面で、その方がご自身のカードで支払いをされたんです。
私は自分の分をお支払いしようとお店の前で、確かお札を手元に出して待っていました。
その時たまたま小銭を持ち合わせてなかったのです。
その方が出てきて、
「すみません、細かいのがなくて・・・。」
私がお支払いしようとすると、
次の2つのことを言われました。
①小銭を扱うのが大変だから小銭は要らない
②テーブルも何もないところで、立って、お財布を開いてお金をやり取りするのは大変だから、後で
ががが~~~ん。。。
私の頭の中にあったのは「自分の分を払わなきゃ!」、このことだけで、
相手の状況を想像することが全く出来ていなかったんです。
言われて初めて、
・お財布を開くこと
そこから小銭やお札を取り出す/しまう
これらの作業の複雑性に気づかされました。
本当にまだまだだなぁ、と思いました。
同時に、とてもありがたい経験をさせて頂いたな、と思ったのです。
他にも、違う身体的特性を持った人のことを今思い浮かべているのですが、
あの人は、○○してる時、一体どうしてるんだろう?
あの人のコミュニケーションで受け取る世界はどんななんだろう?
と想像を試みるものの・・・
絶対、事実は私の想像を超えてるんです。絶対!
自分の経験がないんだから想像なんて及びもしない。
発達障がい・知的障がいを持った方やお子さんをお持ちの方は、
自分の常識とは違うことが毎日起こっていると思います。
大変だと思います。
でもね、やっぱりいずれも、当事者と接することで、自分の経験が増えて、
その度に自分の選択肢が増えていってる、
私はそのように思うのです。
食事の時、どこかに外出する時、私はサポートを頂くことがあります。
障がいを持つ人へのサポートって、人助け、でしょうか。
もちろん、人助けの意味合いもあります。
でもね、どうでしょう。
相手のためにしている行動のようで、
自分にとっては、"脳トレ"になってませんか??
私は、学生時代は杖を持たずに移動し、自転車に乗り、本を読み、勉強していました。
そんな私は、今、この視覚障がい、という自分の経験を通して、無理やり(?!)いろんな引き出しを引き出して生きてます。
毎日"脳トレ"です!
それと同じように、私をサポートしてくださってる方の様子から感じられるのは、
「あ~、私と接することで、普段使ってない部分の脳みそ、フル回転してるなぁ~。」
ってことなんです。
こうやってとらえてみると、
障がいを持つ方と接するの、ちょっと楽しくなってきませんか??
少なくとも、私は、
私と一緒に過ごすことを楽しいと思ってほしい、
そういう人と一緒にいたいなって思います