障がいから照らす人の可能性

可能性照らし家 西井あやな。 人の持つ可能性にわくわく。 大人になってから視覚障がいを持つ。 視覚障がいを持って働くこと、子育てすること、悔しさ・不安・喜びを通しての 自分の気づきと経験を惜しみなくできるだけわかりやすく表現します!

私が実践した障害対応策③☆ 強みを活かす。自分の好きと得意を発揮しよう!

見えづらさが増していくにつれて、今までのやり方できなくなることが出てきた。
やり方を変えたり、道具を変えたり工夫をすれば出来ることもあるし、
出来るけれど所用時間に以前の3倍かかることもあれば、
今の技術ではどうしても難しいこともある。

多くの人と同じ目の使い方ができる前提で組まれた今までの業務内容ではパフォーマンスの発揮が難しく、
休職期間中に、自分の知識とスキルアップをするのと並行して職場とも定期的に連絡をとり、
幸いにも復職後の業務内容についての組み直しをしてもらうことができた。

この時、業務内容を組む時に決めてとなったのが、
私のできること・得意なこと・興味のあること
だった。

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私の場合、身体的にどうしても不得手な作業が出てきたので、
ある意味、強制的に 自分の出来ること・特異なこと・興味のあること にフォーカスを置く必要に迫られた。
今まですんなりできていたことにものすごく時間がかかるようになったり、疲れを覚えたり、出来なくなってしまうことにはもどかしさも覚えるが、
できること・特異なこと・興味のあることに焦点をあてる機会を頂けたことはとてもよかったと思える。

みなさんはどうだろう。
苦手や嫌いという気持ちはあっても、トレーニングを積めばある程度のことは何でもできてしまうのではないだろうか。
苦手なことに時間をかけすぎていないだろうか。

特に組織の中で働いていると、苦手なことも業務内容に含まれることが出てくる。
それでも、
身体的に出来てしまうからやる。
それでお金を稼げるからやる。
特に日本社会はマイナスを埋めてplusに転じさせる努力をすることが是とされる風潮があるように思う。

日本の教育で、学生時代から集団生活を送り、
管理されたりシステム化された制度の中で診な同じようにまんべんなくできることがよしとされがちだ。
本来、人はみな違って、得意な領域と不得意な領域がバラバラであるように思う。

それぞれが自分の得意を発揮して補い合える方が
個人も組織も社会ももっと活き活きするだろうになぁと、それが私の理想だ。