障がいから照らす人の可能性

可能性照らし家 西井あやな。 人の持つ可能性にわくわく。 大人になってから視覚障がいを持つ。 視覚障がいを持って働くこと、子育てすることを通しての自分の気づきと経験を惜しみなくできるだけわかりやすく表現します! 講演やお話会お任せください。ご相談やご依頼は、0707gifts@gmail.comまで、@を半角@に変えて送信頂けます様お願いいたします! 

やってしまった・・・! ついつい出てしまった私の「怒られちゃうよ!」に「怒ってないですよ。」と反応くださった運転手さんの話

「ほらほら、怒られちゃうからやめなさい!」 数年前。まだ私に子どものいなかった当時。 山梨方面へ日帰りでお出かけした時の帰りの夕暮れの特急電車。 一日を終えてお疲れモードの乗客の多い中、 3人のママ友らしきグループは自分たちの大声のおしゃべりに夢中、さらにその子どもたちは社内を駆け回り騒いでいた。 通路をはさんで彼らの斜め後方に着席していた私は、正直静かにしてほしいと心から思っていた。 騒ぐ子ども達を野放しに自分たちのおおしゃべりに夢中な保護者達には大きな違和感を覚えていた。 そしてどうやらその気持ちが私の表情に表れていたらしく、1時間ほど経過してついに親が子どどもに注意をした。 「ほらほら、あの人 こわーい顔してるよー。怒られちゃうよ、静かにしなさ~い。」 静かにさせようとする気の全く感じられない体裁だけの声掛けにさらに違和感を募らせた私だったが、 その言葉かけにも疑問が残った。 いけないのは周りが怒るからなのか??? 子ども達はさわぐのをやめないし、保護者のおしゃべりも止まらない。 なんだか身体以上に精神的に疲れた帰り道だった。 そして時は今。この連休中。 イオンモールにお出かけしたバスの帰り道。 子どもが走行中に席を移動しようと立ち上がってしまった。 当然走行中の移動はNGで、運転席から運転手さんが 「立ち上がらないで。座ってください。」 とマイクで声をかけてきた。 いったんは座らせたものの、やはり立ち上がろうとする子ども。 私の口から無意識に出ていたのは 「怒られちゃうよ、座って。」 それを耳にした運転手さん。 2秒空いて 「怒ってないですよ。」 またマイク越しに声掛け下さった。 はっとした。 そして数年前のあの日のことを一気に思い出した。 危ないから声掛け下さったのに、 なぜ立ち上がってはいけないのか、ではなくて 私はそれを無意識に 注意された。怒られた。 と受け取って そのまま子どもに伝えていた。 2秒後 私は運転手さんに応えていた。 「そうですよね、ごめんなさい。」 私の子供への声掛けに 「怒ってない」 ときちんと声に出して定性下さった運転手さんには感謝しかない。 バスを降りる時、 「ありがとうございました。」と深々お礼をする自分がいた。 怒られちゃうからやめなさい、これをもし私が誰かに言われたとしても違和感を覚える。 この言葉かけはある意味用意にできてしまう。 ただ、表面的でその場しのぎでしかなく、 子どもには、なぜそれがいけないのか、が伝わらない。 私が散々悩んできた 相手からの評価軸を助長させてしまうことになり、 判断基準としてズレたことを教えてしまっている。 気づかせてくれた運転手さん、ありがとう。 気を付けます。 #言葉かけ#評価軸#怒られちゃうよ